勇気ある回帰

18世紀半ばからの産業革命以後に世界に行きわたった「現在が一番進歩している」という考えは、今や限界に直面しています。進歩を追求するがゆえに環境への負荷が生じ、利益を重視するがゆえに働くことから楽しみが失われ、機械的な分業を推進するがゆえに職人たちから、自らの手で美しいものを生み出す喜びが奪われました。究極の美を追求するために私たちは、勇気を持って過去の伝統文化の中に息づく美へと回帰し、その可能性を未来へと繋げるべく歩んでいます。

古代草木染色の復活

私たちは、染織にまつわる研究開発部門「HOSOO STUDIES」を立ち上げ、過去と現在とを繋げ、未来への可能性を探求しています。

その中で行なってきた一つの取り組みが、古代草木染色の研究です「自然染色」と聞くと、色がくすんでいるイメージがある方も多いのではないでしょうか。それらは古い技法で、時代が下って化学染料が開発されると、それに取って代わられたとお考えの方もいらっしゃると思います。

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蚕の復活

私たちは、農研機構が保存している1000種以上の蚕の中から、江戸以前に存在していた、最高に美しい糸の蚕を復活させたいと考えています。その先駆けとして「セヴェンヌ白」をはじめとした、数種の蚕の復活を試みています。

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大麻繊維の復活

私たちは織物の素材の柔らかさを追求する中で、絹に加えて大麻繊維(ヘンプ)にも注目し、リサーチを行なってきました。古布の研究者で、美術家でもある吉田真一郎氏と協業して取り組んでいます。

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日本の染織文化のリサーチと保全

私たちは日本の染織文化のキュレーターとして、それぞれの産地の歴史を紐解くことで、その文化を記録・発信し、保全する取り組みを行なっています。

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