工芸社会の創造

工業を軸として大量生産、大量消費を推し進めてきた社会では、物の「美」よりも、生産の効率が優先されてきました。私たちはそれに抗して、美しいもの、良いものを長く使いつづけていく工芸の文化を大切にしています。素材の個性を職人が卓越した技術で活かし、丹精を込めてそれぞれの人へあつらえる。使い手は物から職人の想いを感じて大切に扱い、世代を越えて受け継いでいく。工芸の文化が浸透した未来へ向けて、創造的な活動を行なっています。

工芸建築

京都の旧市街に位置する本社社屋、HOSOO FLAGSHIP STOREは、独立した職人たちの卓越した工芸技術を掛け合わせ、それぞれの素材と技術の魅力を最大限に引き出した建築です。西陣織のDNAである、多様な素材を立体的に織り込み一つの美へと調和させるアプローチを建築において行なった「工芸建築」です。

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GO ON

GO ONは私たちが、伝統工芸6社の仲間たちと2012年にスタートしたプロジェクトです。伝統工芸を活性化させ、アート、デザイン、テクノロジーとの接点をつくることで、工芸の文化を社会に実装していくことを目的にしています。思い描いているのは、職人が手で物をつくる喜びをより感じられる社会を実現すること。子供に「将来職人になりたい」と思ってもらえるような、きっかけをつくっていくことです。物をつくることはそれ自体が喜びであり、職人という仕事の素晴らしさを広めていく活動が必要だと考えています。

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STATEMENT